
公益財団法人三重医学研究振興会は、令和7年度事業計画に基づき、①医学・医療分野の学術研究の推進のための研究者への助成、②医療従事者(医師を除く。)を対象とした研修会、講習会等の活動実施団体に対する助成、ならびに③健康教育に関する公開講座の共催について、下記のとおり事業を実施いたしました。
本事業は、当財団の中核をなす事業であり、三医会と公益財団法人三重医学研究振興会が合同して研究助成を行うことにより、学術研究にとどまらず、診療、医学教育、社会貢献等の分野において顕著な業績を挙げた医師ならびに医療関係者へと対象を広げ、幅広い世代・職種に開かれた助成制度として実施しているものです。とりわけ、将来の三重県の医学・医療を担う人材の育成と、その活動の一層の発展を支えることを重視しつつ、公正かつ厳正な選考のもとに助成を行っております。
応募にあたっては、令和7年7月1日付で、三重大学医学部、同附属病院、三重県立看護大学、鈴鹿医療科学大学および三重県内の病院(三重県病院協会加盟80病院)の医学・医療研究者を対象に、「三医会・三重医学研究振興会合同による研究助成金応募要項」を送付するとともに、ホームページを通じて広報し、さらに三重県医師会機関誌『三重医報』にも応募要項を掲載し、広く周知に努めました。
その結果、令和7年9月26日の締切までに、計40名〔三医会賞(医学研究部門)10名、三重医学若手研究者賞(医学研究部門)15名、吉田壽記念三重医学研究振興会賞(臨床医学部門)2名、三重医学貢献賞(医学教育・社会貢献部門)7名、緑の風記念三重医学研究振興会賞(基礎医学・看護学部門)6名〕から応募がありました。
応募者の所属は、三重大学大学院医学系研究科12名、三重大学医学部附属病院20名、鈴鹿医療科学大学1名、三重北医療センターいなべ総合病院1名、市立四日市病院1名、鈴鹿中央総合病院1名、伊勢赤十字病院3名、横浜市立大学病院1名であり、県内外にわたる多様な所属先から意欲ある応募を得ることができました。
これらの応募について、令和7年11月25日開催の「医学研究助成金選考委員会」において慎重かつ厳正に審査した結果、次の研究者に対し助成を行うことを決定いたしました。助成総額は1,000万円であり、各賞の趣旨に即して配分いたしました。
助成総金額 1,000万円
└ 三医会賞(医学研究部門)300万円(150万円×2名)
└ 三重医学若手研究者賞(医学研究部門)300万円(50万円×6名)
└ 吉田 壽記念三重医学研究振興会賞(臨床医学部門)200万円(100万円×2名)
└ 三重医学貢献賞(医学教育・社会貢献部門)100万円(50万円×2名)
└ 緑の風記念三重医学研究振興会賞(基礎医学・看護学部門)100万円(40万円×1名、20万円×3名)
なお、令和7年12月21日には「令和7年度三医会・三重医学研究振興会研究助成金贈呈式」を開催し、研究助成金贈呈証の授与を行うとともに、受賞者による研究成果のプレゼンテーションを実施いたしました。受賞者の熱意と研究内容の質の高さに触れ、本助成事業の意義をあらためて深く実感する機会となりました。
三医会賞(医学研究部門)
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三重大学医学部附属病院眼科 講師 加藤 久美子【助成金額150万円】 皮膚電極ERGによる眼内炎症の早期検出と治療モニタリング指標の開発 |
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三重大学大学院医学系研究科修復再生病理学 研究科内講師 丸山 和晃【助成金額150万円】 難治性脈管疾患の分子メカニズムの解明と治療開発 |
三重医学若手研究者賞(医学研究部門)
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三重大学医学部附属病院リウマチ・膠原病センター 助教 伊藤 有平【助成金額50万円】 深層学習支援自動画像判読ソフトウェアを用いた膠原病性間質性肺疾患への有用性の検討 |
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三重大学大学院医学系研究科組織学・細胞生物学 講師 稲葉 弘哲【助成金額50万円】 光遺伝学とクライオ電子線トモグラフィーによる葉状仮足形成の超微細構造解析 |
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三重大学医学部附属病院薬剤部 講師 朝居 祐貴【助成金額50万円】 統合的ストレス応答機構に着目した抗菌薬誘発性肝障害の劇症化予防に関する基礎及び臨床研究 |
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市立四日市病院消化器内科 医員 丸山 昭洋【助成金額50万円】 地域中核病院における新規内視鏡手技の応用と臨床的有用性の検討 |
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三重大学医学部附属病院放射線科 助教 髙藤 雅史【助成金額50万円】 深層学習を用いた冠動脈MRAにおける有意狭窄検出アルゴリズムの開発と臨床的有用性の検証 |
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三重大学大学院医学系研究科個別化がん免疫治療学 研究員 Liu Meiou【助成金額50万円】 Exploring GITR Co-Stimulation to enhance the functions in pMHC (peptide/MHC complex) targeted CARs |
吉田壽記念三重医学研究振興会賞(臨床医学部門)
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三重大学大学院医学系研究科小児科学 准教授 豊田 秀実【助成金額100万円】 小児がんで最も多い急性リンパ性白血病(ALL)研究の進歩に長年取り組み、わが国における小児再発ALL治療の標準化および国際標的エビデンス創出において多大なる貢献 |
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三重大学医学部附属病院循環器内科 准教授 栗田 泰郎【助成金額100万円】 三重ACSレジストリを基盤とした診療実態の可視化・課題抽出・対策実装を一体とした循環器診療体制の推進に尽力し、新たな心臓カテーテル治療の県内への導入・普及において中心的な役割を果たすなど、全国に誇る医療モデルに貢献 |
三重医学貢献賞(医学教育・社会貢献部門)
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三重大学医学部附属病院皮膚科 講師 近藤 誠【助成金額50万円】 日本紅斑熱の多発地域である南伊勢地域を中心にマダニ媒介感染症の実態を解明し、季節・地域別リスクや宿主側要因の重要性を明らかにした。研究成果の行政・住民への還元を通じて感染予防と公衆衛生に多大な貢献 |
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三重大学大学院医学系研究科スポーツ整形外科学 講師 西村 明展【助成金額50万円】 県内の市町村と協力してロコモティブシンドローム健診を推進し、高齢化社会の課題解決に資する社会貢献度の高い取り組み |
緑の風記念三重医学研究振興会賞(基礎医学・看護学部門)
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三重大学大学院医学系研究科分子生理学 研究科内講師 山川 大史 【助成金額40万円】 心臓脂肪蓄積・線維化治療を目指した心臓間葉系前駆細胞の細胞分化制御の基礎研究 |
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鈴鹿医療科学大学保健衛生学部放射線技術科学科 教授 栃谷 史郎【助成金額20万円】 子の発達における母体腸内細菌叢の機能とその人為的制御 |
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三重大学大学院医学系研究科看護学専攻 講師 松裏 豊【助成金額20万円】 ICU入室患者におけるせん妄発症予測と予防ケアに関する研究 |
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三重大学大学院医学系研究科分子病態学 准教授 朴 恩正【助成金額20万円】 腸管上皮由来のマイクロRNA・miR-1224-5pが炎症性腸疾患に関連する肝臓での炎症をくどうする:マイクロRNA標的分子aquaporin 8に焦点を当てた解析 |
令和7年7月1日付で、公益社団法人三重県看護協会、一般社団法人三重県薬剤師会、一般社団法人三重県診療放射線技師会、一般社団法人三重県臨床検査技師会、一般社団法人三重県理学療法士会、一般社団法人三重県作業療法士会、三重県訪問リハビリテーション連絡協議会、三重県臨床細胞学会、一般社団法人三重県訪問看護ステーション協議会等に対し、「医学・医療分野の研修会等開催助成金応募要項」等の関係書類を送付するとともに、ホームページを通じて広報し、さらに三重県医師会機関誌『三重医報』にも応募要項を掲載し、周知に努めました。
その結果、令和7年9月26日の締切までに、公益社団法人三重県看護協会および一般社団法人三重県理学療法士会から応募がありました。これらについて、令和7年11月25日開催の「助成金選考委員会」において審査した結果、次のとおり助成することを決定いたしました。
公益社団法人三重県看護協会(助成金額20万円)
| 項 目 | 詳 細 |
|---|---|
| 対象事業名 | 看護実践研修 「ジェネラリスト研修 基本にかえろう!転倒・転落予防対策」 |
| 事業の目的 | 転倒・転落を予防するための基本的な考え方を学ぶ |
| 事業の実施方法 及び内容 |
講師:日本赤十字社 医療事業推進本部 医療の質・研修部 参事 黒川 美知代 内容:「基本にかえろう!転倒・転落予防対策」 1)転倒・転落対策の考え方 2)転倒・転落にかかわる要因の把握・対策 3)転倒・転落による障害を予防するための考え方 4)転倒・転落予防策の実際(事例紹介) |
| 事業の実施期間 | 令和7年12月8日(月)10:00~15:00 |
| 事業の実施場所 | 三重県看護研修会館 |
| 参加者数 | 75名 |
一般社団法人三重県理学療法士会(助成金額15万円)
| 項 目 | 詳 細 |
|---|---|
| 対象事業名 | 第36回 三重県理学療法学会 |
| 事業の目的 | 三重県内の理学療法士による研究発表・症例報告などにより、知識を深め、資質の向上をはかり、日常診療に役立てることを目的とする。 |
| 事業の実施方法 及び内容 |
1)一般講演 32演題(口述・ポスター演題合わせて) 2)特別講演(2題) 講師:三重大学大学院医学系研究科リハビリテーション医学分野教授 百崎 良 講師:しおりの里デイケアセンター南出 光章 他講演「シンポジウム 2企画」 |
| 事業の実施期間 | 令和8年2月15日(日)9:00~16:45 |
| 事業の実施場所 | 伊勢市生涯学習センター いせトピア |
| 参加者数 | 253名 |
本事業は、一般市民を対象として、医学、医療、保健および福祉に関するテーマによる公開講座を三重大学医学部等と共催し、市民の健康意識の向上と健康の保持・増進を図ることにより、地域医療の質的向上に寄与することを目的として実施するものです。令和7年度は、下記の市民公開講座を共催いたしました。
| 項 目 | 詳 細 |
|---|---|
| 講 座 | 三重大学脳神経外科 市民公開講座 |
| 日 時 | 令和7年10月4日(土)10:00〜11:00 |
| 場 所 | 三重大学地域イノベーション研究開発拠点C棟3階 |
| 講 演 |
「手足のしびれから考える脳脊椎の病気」 「脳卒中を予防しよう」 「脳卒中の診断と治療」 |
| 参加者数 | 117名 |
また、認定NPO法人日本心血管協会(JCVA)主催の下記市民公開講座を後援いたしました。
| 項 目 | 詳 細 |
|---|---|
| 講 座 | JCVA市民公開講座 in 三重 メインテーマ「心臓と血管を元気にして 健康人生を満喫しましょう」 |
| 日 時 | 令和7年9月23日(火・祝)14:00〜15:30 |
| 場 所 | 柿安シティホール(桑名市民会館) |
| 講 演 |
講演1「人生100年時代の心不全予防をみんなで学び実践しましょう」 レクリエーション「静脈生き生き体操2で血液の流れをスムーズにしましょう」 講演2「心臓病や脳卒中にならないために」 |
| 参加者数 | 200名 |